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謹賀新年2020

2020年1月2日 at 15:42

新年あけましておめでとうございます。
旧年中は、Sake’s KitchenならびにELLASをご愛顧・ご高配を賜り、誠にありがとうございました。

さて、2019年は、監修させていただいた商品が発売されました。
出汁(鰹節)と日本酒を割った「だし割かん」(株式会社大田酒造
日本酒のための8種類のグラス「唎乃 KiKiNO」シリーズ(菅原工芸硝子株式会社

監修にあたっては、『これでなくてはならない』という唯一の選択をするため、すべての可能性を探ります。なので、日々の生活が一変する、かなり大変な作業をすることになります。(←こう見えて根は真面目w)

ある日、テイスター仲間から、なぜこんな大変なことをするのか?と尋ねられたことがありました。私は散々テイスティングした後の、ぼんやりした頭で、しかしはっきりと「使命感です」と、答えたのを覚えています。

いいプロダクトという花が咲くには、いい土壌があることが必要です。
できれば、いい土をつくる、という部分に、私は寄与したい。
それが、大きな職業的使命だと思うからです。

日本酒が次のステップに進んでいくためには、消費者の要求レベルが変わっていく必要があります。
醸造家だけが未来を構想して先を走っても、日本酒業界が変わる訳ではありません。
普段飲んでいる人たちが、プリンが入ってた容器じゃなくて、専用のグラスで飲み分けるようになるとか、もっと色んな食材に合わせてみたいと思うようになるとか、米の産地や生産者に想いを馳せるようになるとか。
ちょっとしたことですが、消費者である飲み手が目覚めた時に、日本酒は次の段階に行けるようになるのです。

例えば、あなたがあるタオルを買った瞬間、「今まで適当に買ってたけど、ロゴも模様もないデザインだけど、素材が良いせいか気持ちいい。洗濯してもすぐ乾く、これいいな。」と思ったとします。
そんなちょっとした覚醒、目覚めが起こったら、次にタオルを見るときに、ラベルを少し見て素材を確かめてみようとか、消費行動がちょっと変わってきますよね。
そうした目覚め、覚醒をいざなうようなことが、いい土をつくる、ということです。

某・山田錦の栽培地(ワカル人にはワカルw)

だから監修するということは、ただ自分の名前が入ったお酒をつくるとか、ただ洒落たフォルムのグラスをつくるとかいうことであってはならない、と思っています。
おだしと日本酒を割って飲むことで、旨みの相乗効果を体験してもらって、ペアリングそのものに興味を持ってもらえる機会をつくる。
唎乃というグラスで、日本酒を飲み分けることで、好みの香味タイプを探す楽しみを。お酒の個性を追求する楽しみを体感してもらう。
どちらも、その後の消費行動が変わるようなプロダクトであるべき、というのが、監修させていただくにあたり、私が強く思っていたことで、今でもそう思っています。

アンカーである提供者に「消費者の要求水準を上げる」という役割が期待されていることは、提供側にとっては自明のことです。
にも関わらず、どこか提供というと、いつも集客や売上、それに直結する広告やマネジメント、オペレーションなど、わかりやすい部分のみの話をされることが多いのが現実です(いやそこもとても大事ですが)。

そんな中、土壌という全体的構造に、提供サービスはかなり寄与するということを、改めて感じることができる大きなプロダクトチームに加えていただけた2019年。とても勉強になり、本当に本当に、幸運だったなぁと思います。

さて、2020年!
土を耕さなくては。

それは目立つコミュニケーションで覚えてもらう、といったことではなくて、お客様との間にできた土壌を “ふかふかの醪” みたいに、愛をもって耕していく、ということです。

それはどうやら、一馬力では難しそう。なので、大切な大切なお仲間の皆様にさらなるご協力をお願いするだけでなく、「仲間を見つける」「人を育てる」という領域にも、踏み込んでいきたいと思います。もう随分個人プレーが長い私にとって、ちょっと苦手な分野ではありますが(ほんと、向いてないと思うんだよなぁ、遠い目)。とりあえず、ご一緒にやりませんか?とお願いするところから。前向きに、チャレンジしていきたいと思います。

以上!
2019年振り返りと、2020年抱負でした。

Sake’s Kitchen、ELLASとしての個別目標もお伝えしたいのですが(教室拡充とか、ずっと言ってるような気がする・滝汗)、少し整えてから、またご報告させていただきます。

さーやることいっぱい。忙しくなりそうです。
皆様、どうか至らない私を見捨てず、気長にご指導くださいますよう、お願い申し上げます。
本年も、より一層のご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます!!

365 days went by so quickly!
Wish you the best for the next 365 days.

令和2年 元旦

Sake’s Kitchen
ELLAS
田中 順子


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