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あいち美酒欄2015の超・挑戦的テーマについて(私見)。

2015年8月6日 at 12:19

日本酒イベント、あいち美酒欄が10月4日に名古屋クレストンホテルで開催されます。

今年は「愛知の酒米」にフィーチャーして、「山田錦 vs 愛知県産米」というのが飲み比べのテーマです。
このテーマを受けて、出来上がったポスターがこれ。(上の写真参照)

見れば見るほど恐ろしいですね~。私が、あの“長者町おじさん”こと豊島徳三氏(御年81歳)と対峙し、上から目線で睨み付けるという、非常~に挑戦的なポスターに仕上がっております。(注:演技ですよ、念のため。このポスター撮影秘話については、またの機会に。)

今日はこの「演技じゃなかったら事件だネ!」というポスターの基となるイベントの超・挑戦的テーマについて、演技派女優であるワタクシが勝手に解説したいと思います。

近年、地産地消志向から、地元の気候風土で醸された日本酒を、という気運が高まっています。食の安全への関心や、地域復興・インバウンドなど、経済的要素も絡んで、「地域ブランド酒」への需要が増加しているからです。
そのため、原料である酒米(酒造好適米)の研究が全国で盛んに行われるようになりました。現在、愛知県で開発され、栽培されているのは、「若水(わかみず)」、「夢山水(ゆめさんすい)」、「夢吟香(ゆめぎんが)」の3種です。

愛知県の蔵元さんも、これらの酒米を積極的に使用され、美味しい日本酒を醸す事に成功しています。愛知の地酒、と謳うからには、愛知の酒米を使うべき、という思想を持ち、酒米を自ら栽培する蔵元さんも増えてきました。ワインでいうドメーヌ(自家栽培/自家醸造)ですね。

ただそうはいっても、酒米の王者「山田錦(やまだにしき)」には及ばないのでは?というのが、世間の一般認識です。山田錦は、最も優れた品種として広く認知されているため、まぁそうでしょうそうでしょう~と、こちらも納得せざるを得ません。

確かに、山田錦で造られたお酒は美味しい。鑑評会金賞受賞のセオリーであるのも頷けます。
しかーし!若水、夢山水、夢吟香には、また違う魅力があるんですよ。結婚するなら?恋人にするなら?そう、妄想シーンによって順位は変わりますよね?それと同じです。(かくいう私は父ちゃん一筋でございますよオホホホ)
そこで!『実際に飲み比べてみたら、どうなる!?』というのが、今年のあいち美酒欄のテーマ、という訳ですね。

ここからはさらに個人的な見解ですが、「愛知の酒米」で造られた酒は、食の安全や地域経済うんぬんに関係なく、単純に、美味しいです。美味しい、よりは旨いという表現が的確でしょうか。
私が今、ブログを書いているここが愛知県で、愛知の食材・料理によく合うから、一層そう感じるのかもしれません。愛知県は味噌や醤油などを多く生産する発酵王国ですから、濃い味わいの料理が多く、愛知の酒米で醸したお酒のコク、深みと、とても相性が良いのです。そうそう、発酵といえば漬物も名産。漬物神社もあるんですよ(笑)

とはいえ、料理と酒の組合せに、難しい約束事はありません。決まり事でしばってしまうのが一番つまらないと思っています。好きなように飲んで食べて欲しいし、保守的になってほしくありません。攻めの姿勢で、色々と想像して、創造して、楽しんで欲しい。これが、美酒欄のポスターからにじみでる、真の挑戦的テーマ、ではないでしょうか。

いやはや、本当に勝手な私的解説になってしまいました。
でも、山田錦と夢吟香、どっちが上か!?という見方ではなくて、原料である酒米、地域性に注目して飲んで、味わってみて欲しいなー、と思っています。そして是非、当日はご自身の「ベスト1」を探してみてくださいね!!

今日の名言
『一番人気はいらない、一着が欲しいんだ。』大西 直宏騎手(1997・東京優駿GIにて)