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日本酒 × ショコラ レポート

2016年3月14日 at 09:55

ホワイトデーが過ぎる前に書くべきレポートを。

1月にNHK文化センター名古屋教室様にて、「日本酒 × ショコラ」開催いたしました。

日本酒にあわせるショコラについて解説する高須聡氏

同会場にて開講中の「大人の日本酒講座」では、毎クールに必ず1回、「食材探訪」として食材のプロにお越しいただき、徹底的に日本酒とマッチングする、という形式の授業を行なっています。
これは、日本酒講座のコンセプトが「美味しく飲むための勉強」だからです。
そのためには、食材についてもしっかりと知ったうえで、調理法や合わせる日本酒を選ばなければなりません。“食材を知らずしてマリアージュなし!”(←我ながら名言・笑)です。
まぁ、格好いい事を言っていますが、私自身が必死に勉強するための、「ぶら下げ人参」のような企画です。(もっといい例えないかなー…。)

しかしショコラという食材は深すぎて、その攻略は容易ではありませんでした。様々な文献を読みあさり、ショコラを買いまくり、食べまくり・・・(※結果的体重増についてのコメントはお控えください。)2年以上が経過するも、マッチングのセオリーはなかなかつかめず。もちろん山廃や熟成酒など複雑なタイプを合わせれば分かりやすくまとまるし、ショコラにラズベリーのような異素材を組み込んでしまえば、フルーティーな吟醸香に同調させるというような基本テクニックも使えます。しかしそれでは「ショコラ」に合わせたとは言えず、どうにも“無難”という域を出ませんでした。

これはもうプロにレクチャーいただくしかない!という事で、なんと、ショコラトリータカスのオーナーショコラティエ・高須 聡氏にご登壇いただくことになったのです。(この地獄のような経緯についてはこちらをご覧ください。)
高須氏は、そのお優しそうな雰囲気ながら、東京の「テオブロマ」で修業経験もある本格派ショコラティエ。さらには、J.S.Aソムリエの資格もお持ち、という事でショコラをお酒に合わせるプロでもあります。今回のマッチングテーマに、こんなぴったりな方がいるでしょうか!(今思ってもよくぞお受け下さいました、改めて本当にありがとうございます!)

講座では、まずショコラができるまでを一通り学んだ後、産地別カカオの比較テイスティング。産地毎に色が違う!100%カカオが意外に美味しい!などの声が。
私自身、100%カカオを味わうのも、マダガスカル産やエクアドル産など、産地別にカカオ豆を見るのも、香りを直接とるのもはじめてだったので、とても興味深い体験でした。

産地別カカオ豆・100パーセントカカオ

その後、ショコラについての専門的な解説をうかがいながら、日本酒とのマッチング。
合わせた日本酒はこちら。バレンタインシーズン意識してか?ピンク色が多いような気がします。

ショコラに合わせた日本酒

ショコラについては、なるべく「異素材」を排除して、カカオそのものの「香り」に日本酒を寄せる手法をご提案いただきました。これは沢山の方にご体験いただきたい程、なるほど、と納得のセオリーで、受講された方々もマッチングしながら頷いていらっしゃいました。

日本酒に合わせたショコラ

また日本酒の特徴である飲用温度帯の幅をいかして、一部燗酒にも合わせていただきました。
高須氏から溶けやすいショコラの厚みと形状や、口の中で溶ける温度等について解説いただき、日本酒の温度もしっかりと測って燗にしてご提供しました。これはショコラに日本酒を合わせる時のとても重要なポイントで、かつ面白い部分なので、今後さらに個人的に掘り下げてみたいと思っています。高須氏にも引き続きご協力いただき、探求結果はELLASにてご提案できるよう、現在準備中です。

ショコラが溶ける温度で燗酒

最後はやはり質問の嵐。日本のショコラについて、今後の方向性、そして好きな女性のタイプまで(笑)。高須氏はどんな質問にも大変真摯にお答えいただきました。高須氏のショコラへの強い思い、知識の深さに改めて感動しました。いつもの講座の雰囲気とは全く違い、高須氏のつくり出すショコラという魔法にかかったとても素敵な時間でした。

日本酒とショコラの相性講座・ショコラティエ高須聡氏と
「大人の日本酒講座」は2クラス開講しているため、高須氏には5、6時間程続けてお話しいただき、バレンタイン前のお忙しい時期に貴重なお時間をいただきました。この場を借りてまして、高須さん、本当にありがとうございました!!