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サービス力とキカン坊 #taikijidou0challenge

2016年5月2日 at 02:20

◆北海道・函館で八百屋「すず辰」を営みながら、3人のお子さんを育ててらっしゃる鈴木 辰徳さんよりブログバトンなるものを受取りました。
鈴木さんのブログはこちら。 http://blogs.yahoo.co.jp/suzutatsu831/13814940.html

◆その名も「待機児童ゼロチャレンジ」。
このチャレンジはyuichiさんという双子のパパが始めた、問題提起のためのチェーンメールならぬチェーンブログです。
http://happy-twinslife.com/papa-shout/taikijidou0-challenge/

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さて、「待機児童問題」などと書くと、私の性格をご存じの方々からは「どこまで深く書くのだろう?」と心配されそうです。

ですので、炎上を恐れる私としては深いことは書きません(笑)

ただ、サービスに従事する者として、保育士さんはプロフェッショナルであーる!ということは言っておかねばなりません!!(この話は熱くなりやすいので注意が必要ですネ。ドウドウ。)

という訳で、落ち着いて本題に入りましょう。

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飲食店にお越し下さるお客様というのは、喉が渇いているか、お腹がすいています。
サービスに従事するプロとしては、お客様の求めるドリンクやお料理を、どれだけお客様が心地よいようにお出しするか、という部分がメインのサービス(仕事)になります。

しかし、今何したいのか全く分かんないモンね!というキカン坊・・・
もとい、お客様を日々相手にされているサービスのプロが、「保育士」さんです。

お客様方は乳幼児のため、そもそも「食べる」という行為自体ご存じありません。
母乳を「吸う」ことしか知らず、スプーンを持たれたこともない。
舌の上に?何を?どうのせて?飲みこむって?噛むって?どういうこと??という状態です。(ですから誤飲事故にも注意が必要です。)

一日三食とは決まっておらず、不定期にお腹をすかせますが「お腹がすいた」とは教えていただけません。ご用意しては食べなかったり、食べてもお料理をまき散らします。当然それ以外の理由でも頻繁にお世話が必要ですので、お傍を離れる事ができません。
さらには、毎回調理器具や食器を煮沸したり、食後は床をきれいにするなど、雑菌に気をつけないと免疫力がないため生死にかかわります。初めて口にするものばかりですから、アレルギーによるアナフィラキシーショックにも気をつけねばなりません。

離乳食スケジュール

懐かしい離乳食スケジュール表

常にサービス向上に努めている私としても、考えるだけで大変過ぎるお客様です。

でも、可愛いからできるのでは・・?
確かに、このまま~何時間でも~抱いていたいけど~♪と、思う時はあるでしょう。
しかし!可愛いお客様も、団体でお越しになる、となれば話は違ってきます。
愛と体力だけでは足りず、名MCばりの「こっち聞いてあっち振ってそこで落して笑いドーン!」的な段取りと、TDLも真っ青な「ここは夢の国?」的なサービスが要求されます。

ところが・・・。
こうしたお客様にきちんとしたサービスを提供できるプロの方々のお給料は、とても低いんだそうです。
だからプロとしての技能を持っていても、サービスに従事できない方が大勢いらっしゃる、との事。
(日本人の平均給与より10万円も低い。参照: 潜在保育士の問題 http://akikoyou.jp/salary/improvement.html

話が変わりますが、長女が離乳食の頃、私は「舌でつぶせる固さ」が分かりませんでした。
簡単に言うけど、よーく考えたら人それぞれじゃないですか?(←結構細かい)赤ちゃんが舌でつぶせる位、って言われても私は赤ちゃんじゃないし・・と悶々として保育園の調理師さんに質問したことがあります。

するとその日の深夜(夜間保育園なので日付は変わっていたと思いますが)、サンプルを沢山お皿に並べて見せてくれました。そして、『これが6か月ぐらいで、8ヶ月ぐらいになるとこれぐらい固くても大丈夫になるの、食べてみて。』と・・・。

当時全く睡眠時間が取れていなかった私が、「まぁこれぐらいの固さでいいや。」とぼんやり食べさせていたら、長女は今、ここに居なかったかもしれません。だからこそ、作り置いて深夜まで待っていてくれたのでしょう。それがどれだけ、有難かったことか。(※酔っているときにこの話を振られると号泣するのでやめましょう。)

本当に、志のあるプロにしかできない、尊いお仕事です。
それなりの対価があってしかるべき、と私は思っています。

以前ブログで、離乳食は私自身の味覚トレーニングに寄与した、というような事を書きましたが、保育園は味覚形成において重要な「食育」の一端も担っています。
ですから食、サービスに携わる多くの方に、この問題を少しでも、考えていただけたら・・・と思います。

どうか、この素晴らしいサービス力が、正当に評価され、必要とされているお客様にいかされますように、と願うばかりです。

◆今日の格言◆
「ただ心の 片隅にでも 小さくメモして」(セーラー服と機関銃 / 薬師丸ひろ子 1981年)