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言語隠蔽効果について

2016年11月22日 at 16:46

「言語隠蔽効果」という言葉を知ったのはいつだったでしょうか・・・。

人の顔などの特徴を言葉にすると、後でその人の顔を正確に思い出せなくなる。
つまり言葉にするとき、幾つかの情報を捨てている、という現象のことです。
私は心理学の専門家ではありませんので、詳しくはこちらを。 ( 名古屋大学プレスリリース

先日お詳しいお客様がお越しになり、そうした効果についてお話しながら、ふと思ったのです。
サービス中、よくこの効果を利用しているかも?ということ。

その心は・・・

名古屋・栄の日本酒バー・ELLAS日本酒バー&スクールELLAS

甘いものを食べた後の、酸高めな生原酒は酸っぱく感じます。
酸味のある料理を食べた後の、重厚な純米酒は甘く感じます。
やや香りのある吟醸酒を、より強い香りの吟醸酒の後に飲むと香りが感じられません。

という事があるので、
お酒をお出ししたり、料理をお出しする順序は大事です。

が!!

以前このブログに書いたように、私は結構その順序を無視してお出しすることがあります。
そんな時は、
「先程のお酒の後ですから、ちょっと酸っぱく感じるかも知れませんが…。」
と言ったりします。
そうすると、お客様が脳内で酸っぱさの「引き算」をしてくれるからです。

いざ日本酒を口に含んだ時には
「そんなに酸っぱくない」
と捉えていただけるのです。

これはまさに、言葉にするとき、捨てている(引き算している)、
「言語隠蔽効果」といえるのではないでしょうか。

とはいえ、これはあくまで相対的な問題で・・・
どの位引き算するか?については、お客様の主観に委ねられています。
この場合は、
「お料理を先に召し上がってから飲まれると丁度いい感じになります。」
と言っておくと、引き算不要で失敗がないかもしれません。
ベストマッチングをご提供する為には、順序や言葉など、相対的な変化をくみ取る事が大切ですね。

しかし、普段何気なくやっている事も、違ったアプローチから考えると面白いものです。

「昔に比べれば痩せている」というのは・・・
そうです、ただの現実逃避です(クスッ)

◆今日の名言
義理の深さに 比べれば
海は浅いよ かもめ鳥 / ©「ひばり仁義」美空ひばり (1972)