Blog

白杉酒造・岸田伸哉氏「食用米で醸す」レポート

2016年4月2日 at 00:55
白杉酒造・岸田伸哉氏。大人の日本酒講座@名古屋にて。

情熱的に語る白杉酒造・岸田伸哉氏

新しい潮流となりつつある食用米で醸した酒。
農家さんにとって、リスクヘッジできる食用米は良い選択肢の一つだと思います。ただ、日本酒の観点からすると、その香味はどうなの?やはり山田錦はじめ、酒米にはかなわないのでは?というのがまだまだ一般的な見解です。

そこで、白杉酒造の岸田氏にご登壇いただき、この常識を打ち破っていただこう、というのが今回の趣旨。

実際にテイスティングしてみると、そのスッキリ&ふくよかな香味に、受講された皆様とても驚いていました。
香りが華やかなタイプや、燗に向くどっしりめなタイプやなど、幅広いラインナップになっていて、私自身「食用米でここまでできるのか。今後も、食用米には注目していかなくては!」と思いを新たにしました。

日本酒講座・日本酒講座・マッチング料理

合わせたお料理はこちら。

岸田氏には、食用米で醸すことになった経緯や、酒米との違い、蔵一丸となって取り組んだ内容などをお話しいただきました。

大人の日本酒講座@NHK文化センター名古屋教室

身振り手振りで説明する岸田氏

大人の日本酒講座・名古屋

トークに熱く壇上に戻る気配のない岸田氏

個人的に、日本酒の講座ですが、「常識を覆す(超える)ために必要不可欠な事」について考えさせられた講義でした。
まず、食用米を攻略できるだけの酒米のデータがあった、というのが大きいのだな、と感じました。
常識を越えていく人は、実は常識についてすごく意識しているのではないでしょうか。普段の作業も、何故?と意識を高くもって醸し、造りをきちんとデータ化していたからこそ、食用米で醸すという常識を越えた挑戦に向き合う事ができたのだと思います。

データをとる。簡単に言うけど結構大変です。
私も毎月講座前にマッチングデータを分母30〜100人でとってますが、本当に泣きながらやっています。嗜好品のマッチング、ペアリングを生業とする以上、最後に説得力をもってご説明するためにはデータという裏付けが必要だと思うからです。まぁ講座では最後にご説明するので飲んで食べて聞いてない人も多いですが…。(そうですボヤキです。たまには言わせてw)

ちょっと話がそれましたが、常識を越えていくのにもう一つ必要な事を、受講生の方々につかまりすぎて壇上に戻る気配が一切ない岸田氏のトークを拝聴しながらヒシヒシと感じました。新しい試みを成し遂げるには、好きで好きで、もうアホなくらい(すみません①)好きでしょうがないという気持ち、変態的なまでの(すみません②)情熱が必要なのだ、と。

日本酒講座・名古屋

終わらない質問にも、めちゃ楽しそうな岸田氏。

この日、NHK文化センター21階教室は日本酒愛に溢れていました。私の心の中で「やっぱ好っきやねん〜♪」のBGMがリロードされていました。それにしても、日本酒って人を幸せにするなぁ〜と思った心温まる1日でした。

岸田伸哉さん、ありがとうございました!!
次回お会いする時は、「キッシー」と呼ばせて下さい。そしてまた、灼熱日本酒愛トークがしたいです。