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好みではない日本酒に出会ったら・・・

2016年7月8日 at 12:40

随分前ですが・・・

私が教材として、とある日本酒をセレクトしたところ、
「先生はこのお酒について、どう思われますか?」
と受講生のAさんに聞かれました。

Aさんいわく、日本酒を専門にしている飲食店の店主が、その日本酒を指して
「あれは不味い」
「あのお酒を飲む人の気が知れない」
と言っていた、というのです。

そのお酒が好きだったAさんは、専門家が言うのだから
「自分の舌がおかしいのかもしれない」
と思い、何も言えず、しばらく買うのを控えていたのだそうです。

私の性格(気性?)をよくご存知な方には、ご心配をおかけしないよう、あらかじめお断りしておきますが(笑)
怒っているわけではありませんし、喧嘩を売っているつもりもありません。

実は、こういう事は仕事上、よくあります。

たとえばお店の中で、お客様が
「あのお酒を飲む人は舌がないから・・・」などと、
明らかな間違いを声高に語られた後、話の流れで同意を求められる、といった具合です。

不味いと言われた日本酒は、ELLASでお出ししていなくとも、隣に座るお客様がお好きかもしれませんし、知らないお客様は勘違いしてしまいますよね。

そんな時、私は遠慮なく
「いえいえ、間違ってますよー」
と言うようにしています。

言われた方にとっては気持ちの良いものではない、とは承知していますが、そこで私が不用意に頷いてしまって、
「田中もそう言っていた」
となってしまうと、そのお酒、お酒のファン、つくり手さん、販売など関わる方々に申し訳ないからです。

なので心を鬼にして言わせていただくのです。

「愛」です。(←真剣ですw)

もちろんこれは、お店側にも言えることです。

ELLASは特に、「1×1のマッチングを提案する」という、ある意味攻撃的スタイルのお店ですから、お酒のせいにはできません。

なので、
「このマッチングはちょっと違う」とか、
「このお酒よりこういったタイプの方が合うよ」など、
お客様には、ご遠慮なく、ご意見という「愛」を、いただきたいと思っております。

さて、日本酒の話に戻りますが・・・

味わいを探求していく中で、どう工夫しても「不味い!」「絶対無理!」と思われるタイプもあるかもしれません。

日本酒は嗜好品ですので、合う・合わないがあるものです。
好みでないお酒に出会ってしまった?とき、どうすべきか・・・
そんなときは、ひっそりと、語らず、お別れするのが良いでしょう。

少なくとも、複数人で(他人がいる場で)日本酒を味わう場合には、別れ話はご遠慮いただき、純粋に、お好みのお酒を愉しんでいただけたら、と思います。

◆今日の名言
しゃべらないのが 大人の 別れ / © 「カサブランカ・グッバイ」 鳥羽一郎(1996)

カサブランカ・リリー

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